大分大学医学部小児科学講座

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イクメン小児科医インタビュー

仕事と育児の両立は難しい?共働き出来る?
そんな不安や疑問点を持たれている方に、実際に仕事と育児を両立させている先生に話を聞いてみました。

イクメン代表 井上真紀

子どもが大好きなイクメンパパだとお聞きしましたがどのような毎日を過ごされていますか?

3人の子どもがいます。(取材日:2015/7/8)
共働きの家庭ですが、朝6時過ぎには起床し、子どもたちを全員起こして、医学部内にある保育園に送ってから8時前後には出勤しています。
出社後は入院している患者さんの情報共有や治療方針の確認などのカンファレンスを行います。その後は病棟に戻り入院患者さんの診察などを行うという流れですね。

学内の保育園が20時まで開いていますが、子どものご飯や寝る時間などを考えると、18時半ごろまでには仕事を終わらせて
帰れるようにしています。休日は、まだ子どもが小さいので近くの公園で遊んだり、最近は庭で水遊びをしたりと、
できるだけ子どもと一緒にいられる時間を増やすように心掛けています。

子育てと仕事の両立で苦労されていませんか?

そうですね。基本的に時間制という職種ではないので、主治医は時間に関係なく患者さん主体の勤務になってしまいます。

子育てと両立していると、どうしても他の先生に頼らざるをえない部分も出てきますし、他の先生が遅くまで勤務しているのに、「自分は先に帰ってこれでいいのかな?」「ひょっとしてまわりに迷惑をかけているんじゃないだろうか?」と正直悩む日々もありました。

ですが、「育児というのは今しかできない。今はできることをしっかりやって、子どもたちが大きくなった時に、後輩たちにも同じことをしてあげればいいよ」と医局長や周りの先生から声を掛けていただいたのが子育てに向き合えるきっかけになったと思います。

職場の理解なしでは、今のように子育てと仕事の両立は難しかったかもしれませんね。急患などの時は遅くなったりすることもありますが、それ以外の時は早く帰れるような配慮もしてくれているのは本当に助かっています。

子育てをする前と、子育てをした後の変化はありましたか?

親御さんの気持ちに共感できるようになったのが、大きな変化でしたね。
子育てをする前は、親御さんに対しては医師として当たり前のことしかアドバイスできなかった部分もあるんですよ。

でも、子育てって理論だけじゃうまくいかないこともあるじゃないですか。
新生児はしゃべることはできませんし、何を考えているかもわからない。自分から症状を言うこともできないんですよね。

でもいろんな仕草から私たちになにかを訴えようとしてるんです。それをいかに聞き出すか、気づいてあげられるか。
そして親御さんの不安を取ってあげられるかが私の役目だと思っています。

子育てをはじめてからは、
自分の経験もプラスされ親御さんの気持ちにたってアドバイスができるようになってきたと思います。

井上先生はどのような小児科医を目指していますか?

まだなんとも言えないというのが、正直な感想です。
というのも、まだまだ経験したことがない部分がたくさんあるので、今は模索している感じです。

将来は町医者になって子どもが帰ってきた時に迎えてあげられたらいいなと思ったりする反面、様々な分野の研究に没頭してみたいという想いもあります。
医師になってからも変わらない想いとしては、私自身が子どもと一緒に幸せな家庭をつくりたいと思っていますので、「早く子どもを治してお家に帰れるように、幸せな家庭づくりのお手伝い」ができる医者になりたいと思っています。

最後に、小児科医志望の方へ向けてのアドバイスをお願いします。

以前は、働いてなんぼという考え方があったかもしれませんが、
これからは育児も仕事も共に考えられる小児科医を目指して欲しいと思っています。
確かに私も悩んだように「ひょっとしてまわりに迷惑をかけているんじゃないだろうか?」と思う時もあるかもしれません。

医師としての仕事は一生かもしれませんが、育児というのは人生の中でほんの一瞬です。
そしてその一瞬が子どもだけでなく自分自身も成長させてくれると思います。
そしてその成長が、あなたにとっても患者さんにとっても、その親御さんにとってもプラスの結果になると思います。

仕事に没頭することも大事ですが、患者さんや自分の子どもも幸せにできるような、そんな小児科医を目指して欲しいと思います。

ママ小児科医インタビュー