大分大学医学部小児科学講座

医局員紹介

大分大学医学部の小児科は、
仕事と生活の両立が可能な科
です。

別府発達医療センター小児科
芳原 良子 Ryoko Houbara 長崎県出身 長崎大学、平成15年卒
日本小児科学会 専門医

妊娠・出産の長い休職期間中に小児科を新たに学びたいと思いました。

平成15年に長崎大学を卒業し、医師として働き始めました。当時はまだ研修医制度がなく、卒業と同時に医局を選び入局する時代でした。
私は外科系の医局に所属しましたが、医師4年目の終りに同期入局の夫と結婚、5年目で長男を妊娠・出産し、そこから長い休職期間に突入してしまいました。
度重なる主人の転勤、次男・長女の誕生など生活面で大きな変化があり、また実家を離れた状態で子育てと仕事を両立させる自信が持てなかったこともあり、なかなか仕事の再スタートを切り出せませんでした。気がつけば7年という長い時間が過ぎていました。

休職中、専門的な仕事で貢献し後輩に指導する立場になった同級生達を、自分とは違う遠い存在に感じ、羨ましく思うこともありました。しかし自分の休職した7年間を振り返ってみると、無駄にして残念!とは思えず、とても充実した貴重な期間だったなと満足に思います。
3人の子どもの成長をずっと見続けて一緒に過ごすことができた経験は、私の人生の中で得難い宝となりました。この世に誕生してからずっと、たくさんの初めてに出会い戸惑い一生懸命頑張る子ども達の姿を見て、何度も感動したものです。

昨年仕事復帰を決めた際、以前の外科系の仕事は諦めました。同級生が限界ぎりぎりまで仕事を頑張っていた時期に自分が頑張っていなかったのは事実であり、技術面での精密さが求められる外科系の仕事に戸惑いを感じたからです。
そして休職した7年間で自分が強く興味をもった“子ども”に関わる仕事、小児科を新たに学びたいと思いました。

仕事と生活を両立させるために、制度が充実している大分大学医学部の小児科学講座に決めました。

特に子どもの成長と発達に関心があります。無限の可能性を秘めた子ども達の存在は、私にとって神秘そのものであり、私にもあんな輝かしい時期があったのかと不思議に思えてきます。小児科全般を学んだあとは、発達の分野を専門に学びたいと考えています。
結婚・出産を機に、小児科を目指すことを決意した私ですが、仕事と生活を両立させるために、職場選びは徹底的に行いました。
そしてこの大分大学医学部の小児科学講座に決めました。
ママさんDr.への利点としてまず、病院内の保育園・病児保育制度が充実していることが挙げられます。
2歳の長女が保育園に通っています。同じ敷地内に娘がいて、先生やお友達と楽しい時間を過ごしていると思うと、安心して仕事に打ち込めますし励みになります。
そして次に、復帰支援制度の存在が挙げられます。復帰当初、私はこの制度を利用して、3時半までの時短勤務をしていました。
現在は常勤になり勤務時間が延びましたが、それでも次男の幼稚園お迎え時間の関係上、18時前には帰宅しています。
周りの先生方の温かいお人柄、及びご理解と寛大なお心のおかげではありますが、仕事と生活の両立が可能な科だと実感しています。

大分は近年商業施設が増え、生活面で便利になってきました。一方で、自然も温泉もたくさんで、美味しいものもたくさん、生活の質がとても高いところだと思います。
主人の転勤で大分との縁を得たわけですが、家族でこの場所にずっと長く居られたらいいな、と思っています。

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