大分大学医学部小児科学講座

循環器疾患

グループ紹介

臨床

先天性心疾患、不整脈、心筋症、川崎病性冠動脈瘤、全身性疾患の心合併症などの外来・入院診療を行っています。
小児期に心臓手術が必要な患者さんについては、JCHO九州病院や福岡こども病院と連携して術前術後管理を行っています。
健診センターに出務するなどして、大分県の学校心臓検診の1~3次検診にもたずさわっており、QT延長症候群や肥大型心筋症など突然死リスクのある疾患や未発見の心疾患の検出に努めています。
また、循環器内科成人先天性心疾患外来担当者と定期カンファランスを行っており、小児期から成人期の先天性心疾患患者の診療に役立てています。

教育

当施設は日本小児循環器学会修練施設に認定されており、日本小児循環器学会専門医志望者には専門医取得のための研修を行っています。
また、若手小児科医に対し、診療、学会発表、論文執筆を通じて、小児循環器疾患に対する知識、手技の習得を目指した指導を行っています。

研究

小児・若年成人の腫瘍患者の治療合併症としての心筋障害・不整脈を簡便に早期に発見する指標に関する研究を行っています(科学研究費 2020年度 若手研究20K16928)。
また、川崎病急性期治療における治療抵抗性・重症度予測に関する研究を行っています。大分市由布市学校心臓検診に関する研究や、小児循環器疾患の病因検索を目的としモデル動物を用いた基礎研究を準備中です。

求められていること、今後のミッション

大分県内の小児循環器診療の充実こそもっとも求められていることと考えています。そのために診療・教育・研究に尽力してまいります。
小児循環器専門医の育成、一般小児科医の循環器疾患に対する知識向上は大分県内の小児循環器診療充実のために欠かせません。
次世代育成のため、一般小児科医向けの勉強会の開催や、日本小児循環器学会専門医志望者の研修プログラムの実施・改善に日々努めています。