大分大学医学部小児科学講座

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医局員紹介

助教、医局長
岡成 和夫 Kazuo Okanari 山口県出身 大分医科大学、平成15年卒
日本小児科学会 専門医・指導医
日本小児神経学会 専門医
日本てんかん学会 専門医
日本てんかん学会 迷走神経刺激療法(VNS) 資格認定医         

神経学や電気生理に初めから興味があったわけではありません。むしろ、神経学はとっつきにくくて苦手というか嫌いな分野でした。

岡成和夫といいます。山口県出身です。大分医科大学を卒業し、直接小児科医局に入局する旧制度の最後の学年です。
弓道を中学生のときにはじめ、大学卒業まで続けました。はまるとのめりこむタイプです。
今は脳波を中心とした電気生理に夢中です。
“電気生理”と聞いただけで、毛嫌いし、マニアック!と思う人がほとんどかもしれません。私も神経学や電気生理に初めから興味があったわけではありません。むしろ、神経学はとっつきにくくて苦手というか嫌いな分野でした。

きっかけは、偉大な指導医とある患者さんとの出会いでした。

なぜ、神経学や電気生理に夢中になれたかというと、研修医1年目の1番最初に小児科のいろはとともに神経学や電気生理の魅力を教えてくれた、偉大な指導医との出会いがあったからです。
病棟で「難治性てんかん」の患者さんがけいれんを起こすたびに、アラームがなり、その先輩と一緒に患者さんのベッドサイドに駆けつけるという私の研修医生活の始まりの日でした。
ベッドサイドに駆けつけるたびに何とかして良くしたい、けいれんを止めたい、そんな思いで毎日必死に勉強し、脳波の本を読んでは自分で脳波を読むことを繰り返しました。
その環境の中では、電気生理に興味を持つということは、患者さんや病気、治療に興味を持つことと同義であり、自然な流れだったように思います。そんなことを繰り返しているうちに、自分でそれなりに脳波を読めるようになり、てんかんの診断も治療もできるようになりました。
ちょっと診療をこなせるようになってきて、自信も出てきたころ、内科治療でどうしてもよくならない、むしろどんどん悪くなって、命の危険もあるような患者さんに出会いました。
発作がおこるたびに呼吸が止まり、人工換気を要する患者さんでしたが、外科治療をすることで全く発作を起こさなくなり内服薬も必要なくなりました。この患者さんと出会った事で、てんかんの外科治療に興味をもつようになりました。
いろんなつてをたどって、幸運にも外科治療が盛んなカナダのトロント小児病院へ渡る機会を得ました。トロントでは難治性てんかん患者さんに対する外科治療の適応や切除範囲の決め方、当時まだ日本に入ってきたばかりの迷走神経刺激療法など、自分では勉強できない様々な事を学ぶ事ができました。

人手不足であるがゆえに地域と世界とをつなぐ人材が地域にこそ求められている

振り返ると、これまでの道のりは必ずしも自分でこうしようと思って進んできた道ではなく、目の前の患者さんにぶつかり、その都度患者さんから学び、教え助けてくださった多くの先生方との出会いで成り立っている12年でした。
今は大分にいながら、てんかん診療に携わっていらっしゃる日本中の先生方と連携をとり合って、世界に遅れをとらない診療を実践しようと日々はげんでいます。横の繋がりを意識しつつ、世界を目指してやってみたいと思う後輩のためにも今後は精進していく所存です。
大分にいながらいろんなことが可能な時代になってきています。むしろ人手不足であるがゆえに地域と世界とをつなぐ人材が地域にこそ求められている、と感じながら、日常診療に励んでいます。

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