命の重さを教えてくれたのが
小児科でした。
はじめまして、2018年4月より小児科に入局した河野暢之です。大分で生まれ、大分で育ち、大分で学び、大分の小児科で働きはじめました。
私が小児科で働きたいと思ったのは、処置を終えて眠っている子を抱えてベッドに移した時でした。それまで子供を抱きかかえる経験がなかったため、「子供ってこんなに重たいんだ」と思いました。
体重は薬の用量調節などに使うありふれた数字の一つですが、この時、ありふれた数字を一人の人間の重さとして実感しました。おおげさに言えば、命の重みを感じました。
仕事に慣れてきて自信を持ちつつあった私は、周りから見れば病気をみて患者をみない医師になりつつあったと思います。そんな時に自分たちが向き合う命の重さを教えてくれたのが小児科でした。
まだまだ実力不足な点も多いですが、子どもたちに寄り添ってみんなが笑顔でいられるようにがんばっていきたいと思います。