地域を支える先生方の熱意に
触れ、小児科医を決意しました。
2018年の春より大分大学医学部小児科学講座に入局した玉井資と申します。
幼い頃から大分県の地域を転々としながら生まれ育ち、地域で総合的な医療を行える医師を育む自治医科大学医学部に入学しました。
卒業後は、大分県へ恩返しする気持ちで、大分市内の中核病院で初期研修を終え、その後は『揺り籠から墓場まで診る』を目標に総合診療科として小児医療にも携わりながら大分県内の地域医療に従事しました。もともと小児科に理想の医師像をもっていましたが、地域を支える小児科の先生方の熱意に触れたこと、県内に小児科医師が少ない現状を知ったことなどから、小児科を専門とすることを決めました。
総合診療科として勤務する際に、夜間に小児科診療可能かお電話をいただくことがよくありました。夜間高熱が出ても、子供が悪そうでも、遠くに行かねば診察可能な小児科医がいない・・・私も息子と娘を持つ身ですから御両親の不安はいかほどのものか、想像に難くないです。私1人が小児科医師として増えたからといって微々たるものかと思いますが、そのような不安を抱く方々が少しでも減るように力になりたいと思っています。
不安で受診される方々に、最適な医療を提供するには、医学知識に加えて、患者家族を理解するための心が必要と思います。それは、医療者自身の内面を鍛えることによってのみ可能になるのではないかと思っています。大分大学小児科講座は、他大学出身者の私を温かく迎えてくれました。優しくもあり、時に厳しくもあり、大分大学小児科講座で医療者としての内面を磨き、受診される皆様が笑顔でいられる医療を提供できる小児科医を目指して頑張りたいと思います。