大分大学医学部小児科学講座では、大分県や大分市等からの委託事業を運営しています。それぞれの事業に小児科の担当教授や教官がおり、大分県の小児救急医療、地域医療、地域保健等に積極的に取り組んでいます。
大分こども急性救急疾患学部門医療・研究事業は、大分市より委託を受け、大分こども病院と大分市医師会立アルメイダ病院等の支援も頂き平成24年4月1日に開始されました。
以下の3項目を主事業としています。
この事業の一環として、「大分市小児夜間急患センター」で、365日(夜間20時~22時)、大分大学小児科医、地域の勤務医、大分市の開業医の先生方が交替で主に大分市の急性急病のこどもたちを診療しています。
大分市小児夜間急患センターでは、大分市(大分市保健所 保健総務課 等)、公益財団法人 大分県地域成人病検診協会、一般財団法人 大分市連合医師会、大分市小児科医会、公益社団法人 大分市薬剤師会、医療法人 藤本育成会大分こども病院、大分市医師会立アルメイダ病院、国立大学法人 大分大学医学部附属病院、大分県(大分県立病院 等)の施設と、日々出務くださっている事務・看護師・薬剤師の皆様、開業医の先生方、勤務医の先生方によるご努力で運営・維持されています。以下のHPもご参照ください。
大分市小児夜間急患センター http://oita-h-cuc.jp/syouni/
今後は、大規模災害に対する準備と、その復興期における小児医療体制の確立を検討する必要があります。平成28年度には熊本・大分地震が発生し、私たちも以前行った東日本大災害後の医療支援の経験を活かして、熊本市へ災害時の小児医療支援を提供する事で、来る大分地方での津波等の大規模震災に備え、一層協力体制を構築して行く必要があります。また令和2年以降世界中の心配事となったCOVID-19感染の中でも夜間救急を受診する患児・家族の調査を行い、さらに地大規模地震に備えた「小児周産期リエゾン」活動の構築、また成育基本法で明記されている、「Child Death Review」の整備等を整えていく必要があります。
これからも診療・研究・教育そして災害対策を一層充実させる事による、“こどもを産み、育てやすい街”となるよう、“大分っ子”を応援していきたいと思います。