大分大学医学部小児科学講座

リウマチ・膠原病・アレルギー

グループ紹介

診療

リウマチ・膠原病の対象疾患は、若年性特発性関節炎、全身性エリテマトーデス、特発性炎症性筋疾患、Sjögren症候群、強皮症、混合性結合組織病などがあります。大分大学医学部附属病院小児科では、2024年4月から大分県唯一の小児リウマチ専門医・指導医が中心となり、県内の各病院とともに診療に取り組んでいます。特に免疫抑制薬や生物学的製剤を使い熟した最良の医療を得意としています。また、必要に応じて院内の各科(眼科、皮膚科、耳鼻科、歯科口腔外科、整形外科、放射線科など)と連携して診療を行なっています。
アレルギーの対象疾患は、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、気管支喘息、アレルギー性鼻炎などがあります。大分大学医学部附属病院は、2021年1月から「大分県アレルギー疾患医療拠点病院」に指定されています。小児科では、2024年4月から大分県唯一の小児アレルギー指導医が中心となり、県内の各病院とともに診療に取り組んでいます。特に食物経口負荷試験や生物学的製剤の導入はお任せください。

研究

小児リウマチ・膠原病においては、大分大学医学部附属病院小児科に大分県内の症例を集約し、病態解明につながる研究を進めます。さらに、全国の医療機関と多施設共同研究も行います。アレルギーにおいては、疫学調査を中心とした研究を行います。

教育

大分大学医学部附属病院は「日本リウマチ学会教育施設」であり、小児科で研修することにより、小児リウマチ専門医の受験資格を得ることができます。
学生や研修医に対しては、不明熱・関節痛・皮疹・嘔吐・喘鳴の鑑別診断、診察手順、検査オーダー、結果の解釈などについて教育を行っています。グループメンバーにおいては、全国規模で行われる学会や各種セミナーに積極的に参加し、知識や経験を積み重ねていけるように努めています。

求められていること、今後のミッション

リウマチ・膠原病は、小児では患者数が少ない疾患ではありますが、病状が多彩で、難治なものも多く慢性的に経過します。一方、アレルギーは、小児の4割弱がなんらかの疾患を持ち、小中高生の約20人に1人が食物アレルギーを持っているという報告の通り、身近な疾患で、多くの方が抱えて悩まれています。それぞれの疾患で、治療方針に、新たな知見が次々と出てきていますので、その情報提供や実践に努め、疾患で悩むこども達が困りごと少なく過ごせるよう細やかな診療を継続していくとともに、こどもたちの日常生活を支えていけるように多職種でサポートしていきます。