大分大学小児科学講座の先生方は皆さんとても熱心で、若手の教育にも力を注いでくださると感じたことが理由です。小児科は全身を診なければいけないので分野が広く、知識の習得が非常に難しいと感じています。
日々勉強していますが、大分大学の先生方が分からない点は積極的にフォローしてくださいますし、相談しやすい環境を作ってくださっているので、本当にありがたいです。先生方のおかげで、前向きに学べています。
小児科医になって担当したお子さんが、病気の痛みや不安で泣いたり、機嫌が悪かったりして診察もままならなかったことがありました。でも帰るころにはニコニコして「先生、ありがとう」と言ってくれたときにはうれしかったです。
小児科医は想像どおり大変な仕事です。また大学病院では、珍しい疾患や複雑な病態の患者さんが多く来られます。教科書でしか見たことのないような病気を目の当たりにすると今は緊張してしまうこともありますが、同時にやりがいも感じています。
小児科の中でも、今は内分泌や遺伝子の疾患に興味があります。これから専門性を高められるよう努力し、より多くの患者さんの手助けができる医師になれればと思います。
また日々の診察でつくづく感じることですが、親御さんはお子さんのことをとても心配されています。親御さんの不安を少しでも取り除けるよう、これからも丁寧な説明を心がけ、患者さんとご家族に寄り添っていく医師になりたいと思っています。
医師、そして小児科医という職業を志したきっかけは
何だったんですか?
父親が医師なので、もともと医療の仕事を身近に感じていました。また小さい頃は自分も病院のお世話になることが多かったので、いつも優しく病気を治してくれる医師は憧れの存在でした。
ぼんやりと「お医者さんになろうかな」と思い描いていただけでしたが、歳を重ねるにつれて自分の中で具体的な未来となり、自然な流れで医師を目指すようになりました。
子どもが好きなので、大分大学に入ったときから小児科医になろうと決めていました。研修中は他にもいくつか魅力的な科があったのですが、やはり一番はこどもたちの力になりたい、という想いでした。小児科医は希望に満ちた子どもたちの将来にむけて、成長の手助けができるという点も魅力に感じています。