大分大学医学部小児科学講座

私が小児科医になった理由

私がお答えします 医員、専攻医 矢田 満里子 Mariko Yada

医師、そして小児科医という職業を志したきっかけは
何だったんですか?

父が小児科の開業医で、母が看護師です。幼い頃から両親が患者さんと接している様子を見ていて、いつからか医師になりたいと思うようになりました。両親が開催していた子ども対象の事業では、スタッフとして手伝いをしたこともあります。

実を言うと私は人見知りで、大の子ども好きというわけではありません。それでも小児科を選んだのは、病気を克服して元気になる子どもたちを見ることに、この上ない喜びを感じたからです。また、子どものことが分からないからこそ、少しずつ歩み寄ることにやりがいを感じたからでもあります。

なぜ「⼤分⼤学」を選んだのか、⼤分⼤学で学んでよかった!と感じたことを教えてください。

福岡の大学に進学したのですが、地元大分で医療に携わりたいと思い、昨年8月にこちらの医局を見学させていただいたんです。教授や医局長、病棟の先生にお会いしてお話を伺い、ぜひここで学びたいと思って入局を決意しました。

実際に入局してみると、密にフォローしてくださる体制が整っているのでありがたいです。進捗を気にして声を掛けてくださり、説明の仕方や治療方針、退院後の指導まで手厚くサポートしてくださいます。自分の未熟さを不安に思うことなく、安心して入局してほしいです!

小児科医になって印象深かったエピソードや思い出を教えてください。

入局後4~6月はNICUで、7月からは一般小児病棟で働いています。NICUでは1,000g以下の新生児が1ヶ月で見違えるほど大きくなる生命力に感動しました。 小児病棟では、患者さんにとって医師は採血など痛いことをする悪者です。最初は嫌な顔をしていた患者さんが、いろいろ話をしているうちに懐いてくれたときはうれしかったですね。治療と関係ない話でコミュニケーションが取れるよう、その子が何に興味を持っているかを知るべく常にアンテナを張るようにしています。

最後に、どのような小児科医を目指しているか教えてください。

研究で成果を上げるというよりは、地域に密着した「町のお医者さん」になりたいと思っています。どんな症状でも気軽に相談できる親近感のある医師になって、お子さんの成長を親御さんと一緒に見守る存在でありたいです。
また、小児科では親御さんへの説明が重要な業務のひとつです。我が子を案じる親御さんの心配を、少しでも取り除けるような説明を心がけ、配慮ある言葉選びができるようになりたいと思っています。